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早いところでは5月の前半から運動会が行われているようですね。
学校以外でも、地区の公民館の運動会も新年度すぐに行われたりもしますし、運動会シーズンはもう始まっているという感じでしょうか。
さて、『運動会』と聞くと頭の中に流れてくる曲がありませんか?
行進や入退場、ダンスなど、運動会の様々な場面で使われる定番の曲があります。
そんな運動会のテーマ曲について掘り下げてみようと思います。
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運動会でよく聴く曲はクラシックが多い
運動会では、今はやりの音楽を使用するシーンもあります。
特にダンスなどは、ヒット歌謡曲や人気のアニメ曲に合わせて踊るのも盛り上がります。
そうは言っても、運動会といえばこれ!という曲って昔から変わらずにありますよね。
自分が子どもだった頃から使われていて、親になった今、自分の子どもの運動会でも同じ曲を聴く、というような感じです。
そういう「これぞ運動会の定番曲」というような曲のほとんどがクラッシック曲なのです。
これは、著作権が関係している場合が多いです。
音楽の著作権は、作曲者の没後50年間有効です。
つまり、作曲者が亡くなった年から51年が経過すると、著作権は切れます。
そのため、ここ数年の間に流行した曲よりも、クラシック曲のほうが著作権を気にせずに使用することができるのです。
もし、運動会で使用する音楽を決めなければならないことがある時には、クラシック曲を選ぶと著作権を気にしなくて済むでしょう。
ただし著作権は複雑で、細かい決まり事や例外もあるので、クラシック曲を選ぶとしても著作権についてしっかり確認してください。
運動会の始まりは行進曲から!
学校の運動会でまず最初の見せ場となるのが、生徒たちの入場行進です。
左右の足がきれいにそろっている姿は見ていて気持ちのいいものです。
あの動きをそろえるのに一役買っているのが、行進曲なのです。
行進曲とはその名の通り、行進する際の伴奏音楽です。
二拍子系の曲が多く、二本足で歩く人間にとってとても歩きやすいです。
吹奏楽の演奏で上演されることが多く、吹奏楽部の演奏で生徒が入場する姿が恒例ですね。
ワーグナー(1856〜1908)作曲の『双頭の鷲の旗の下に』とスーザ(1854〜1932)作曲の『星条旗よ永遠なれ』が、運動会の二大行進曲といったところでしょうか。
それぞれ、オーストリア皇帝の紋章を意味していたり、アメリカの栄光をたたえていたり、国の繁栄等を思う意味合いが強い曲なのですが、今日ではすっかり小中高生の立派な姿を引き出す曲となりましたね。
スーザはマーチ王の異名を持つほど、行進曲をたくさん作っていますし、なんと「スーザフォーン」という、マーチングバンド用の低音楽器を作ってしまったほどの人です。
他にもたくさん行進曲を作っていますのでぜひ聞いてみてください。
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運動会の三大定番曲といえば…誰でも一度は絶対聞いたことあるはず!
競技の最中に流れる曲も、耳になじみのあるものがいくつかあると思います。
中でも有名な3曲があると私は思っています。
まず『クシコスポスト』です。
ネッケ(1850〜1912)作曲のこの曲は、タイトルを訳すと「郵便馬車」という意味になります。
馬が郵便物を運ぶ姿を描いているわけですから、走るのにもってこいの一曲なはずです。
次に『道化師のギャロップ』。
正式には、『道化師』という組曲の中の第2曲『ギャロップ』です。
ロシアの作曲家カバレフスキー(1904〜1987)の作品で、実はギャロップとは音楽用語でもあります。
もともとは「馬の駆け足」という意味で、そこから派生して2/4拍子の速い輪舞曲という音楽用語になったらしいです。
馬の駆け足というくらいですから、こちらも運動会に最適の曲ですね。
そして、運動会の代名詞と言っても過言ではないくらいのド定番曲、それが『天国と地獄』でしょう。
もともとはオッフェンバック(1819〜1880)のオペレッタ『地獄のオルフェ』の劇中音楽です。
社会風刺を盛り込み、神話をパロディにしたとても面白いオペレッタです。
運動会で使われる部分はオペレッタの最後の部分で、神々が乱痴気騒ぎをしながら歌う場面の音楽です。
あの歓喜で踊り狂う感じを運動会に使おうと考えた人に、私は尊敬の念を抱きます。
『地獄のオルフェ』と運動会を結びつけるセンスが私にはないからです。
素晴らしい発想は見事定着し、今日では運動会のド定番曲に君臨しています。
ちなみに『天国と地獄』というタイトルは、日本で初演された際につけられた邦題で、カステラのCM等でも使われていたらしいですね。
いろんなシーンで日本人に愛されている曲といえるのではないでしょうか。
まとめ
運動会はもちろん競技をするのが第一の目的です。
でも、たまには運動会で使われている音楽を気にしてみてください。
走ったり飛んだり踊ったりしたくなるような名曲がたくさん使われているのです。
そして、興味を持ったらぜひ運動会以外の場所でもそれらの音楽を聴いてみてくださいね。
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